Tuesday, March 3, 2009

retrospect; envisage


いい音楽には、風景がついて来る。
音の世界に包まれながら、脳裏に浮かぶ景色がある。
それは古い記憶の中からふと顔をのぞかせた幼い頃のつぎはぎの景色だったり、色だったり、匂いだったり、感触だったり、感情だったりする。
それは時に空想の中に住む想像の世界だったりする。

作り手が見えて来るから、音楽は聴いていて面白い。
作り手の人柄や、哲学や、好きなもの、見ている景色、感情、あらゆるものが、何層にも重なる音のミルフィーユの中から、河原の小石が水に揺られてゆっくりと見えて来るように、形を為して行く。


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