Monday, June 2, 2008

心の味


じんわりと、いい日。

バイト後に、ぴろえちゃんと二人で『さかな』に一杯引っかけに行った今日。
寿司バーに腰掛け、勇んでメニューを広げるのは、一回りも生まれ年に差のある熟れた女二人。
相変わらず好物のハマチカマや銀ダラ味噌漬けを注文し、ビールで乾杯。
そこからめくるめく二人の会話は、バーの板さん、山さんを巻き込んでの愉快なものとなりました。
60歳にもなる山さんの得意の一品は、サービスで振る舞ってくれた、味に磨きをかけたきんぴらごぼう。
魂を注いでいるのは、店での料理と、長年続けている三味線。
そんな彼の信条は、『豊かになりつつも 心の味を 忘れけり』。
料理にしても、三味線にしても、心を繋ぐものでなければ、意味がないんだと語る山さん。
全くその通りです。
人間は、何か一つ自信を持って出来るものを持っているのが大事。
あれやこれやと多くのものを望んだって、全て完璧な人間など居ないのだ。
そんなシンプルな人間哲学を、改めて再確認させられた。
その実感というのはきっと、年齢を重ねてゆくごとに増してゆくもの。

書道から三味線から最近の若者から親から教育からと、生まれ年が40年代から80年代に渡るものの、『日本』を感じる3人の熱い話のテーマはバーを挟んで滑らかに推移してゆき、サンフランシスコに居るとは思えない日本所以の内容の濃さで閉店まで居座る始末。
おなかもこころもいっぱいになり、女二人は蔵に帰ってゆくのでした。

いい時間を過ごしたなぁ。
こんな会話ができる何気ない日常の一片が、
人生の幸せ。


そして家に帰って来て、開いたMacに嬉しい一報。
北海道に居る友達Ryoから、彼の大学の部の為に一年前に書いた書が、
ついにユニフォームとして形を成したとの事。

それがこれ↓

渋いねぇ。
様々な想いのこもったユニフォーム。
ついに形になり、こうして部のメンバーの一人一人が、この色を身に纏ってプレーする所を想像するとあたしも嬉しいです。部の更なる活躍と成功を祈って。
ありがとう。


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